ジャッキー・チェン、『酔拳』新作に言及!「酒の飲みすぎとケンカはダメ」
俳優のジャッキー・チェンが、製作35周年を迎えた自身の代表作にして今もアクション映画ファンを熱狂させ続けている映画『ドランク・モンキー/酔拳』に対して抱えてきた思いを語り、ファン待望の3作目についても「ずっと撮りたいと思っている」と胸中を明かした。
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映画『ドランク・モンキー/酔拳』は、ジャッキー演じる主人公ウォン・フェイフォンが、酔うほどに強くなる拳法「酔八仙」を受け継ぐため修業に励み、家族のため戦う姿を描いた作品。ジャッキーが初めて日本に紹介された作品で、酔っぱらい特有のユニークな動きを交えた、舞踏のように華麗なアクションは大きな話題になり、ジャッキーブームの火付け役となった。
そんな記念碑的映画の新作についてジャッキーは「ずっと『酔拳3』は撮りたいと思っている。本当に」と製作に向けた意志を明言。具体的な企画については「内容は考えているが、いい脚本が思い浮かばない」と慎重な姿勢だが、「もし撮るなら僕は師匠を演じるね」と唯一のアイデアを明かして笑顔を見せた。
またそれだけ大事な作品であっても「有名になってから『酔拳』を観たとき、確かに名作だが自分にとっては少々残念に感じた。なぜかというと、酒を飲んで人を殴ることを子どもに教えていたからだ」と人格者らしい、複雑な思いも明かしたジャッキー。そのためおよそ15年後の続編『酔拳2』では自ら後半部分のメガホンを取り「僕はすぐに修正したよ、間違った内容をね」と語る。もともとの監督であったラウ・カーリョンは、その後アンディ・ラウ主演で『酔拳3』を撮ってしまったが、ジャッキーは「酒の飲みすぎとケンカはだめだ」と譲らない。
強い意志を持ちながらも、実現は難しそうな続編計画。一方リメイクの可能性についてはジャッキーも「もしリメイクするなら、中国や海外の多くの若い人たちはおそらく僕よりうまく演じるよ」と後進への期待と共に「『新・酔拳』だね」と満足そうに語っており、世界中のジャッキーファンが待ち望む続編への希望をのぞかせた。(編集部・入倉功一)
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