宮部みゆき「ソロモンの偽証」映画化決定 中学生役1クラス分をオーディションで選出
人気作家・宮部みゆきの法廷小説「ソロモンの偽証」の映画化が決定した。ある中学校を舞台にした学校内裁判を巡るミステリー巨編となり、映画化にあたっては、主演を含めた1クラス分の中学生役を全国規模のオーディションによって決定する。
一人の中学生の死をきっかけに、匿名の目撃者による告発状、加熱するマスコミ報道、次々に増える犠牲者によって大混乱となる城東第三中学校。本作はこの学校を舞台に、大人たちに見切りをつけ立ち上がった一人の女子生徒によって開廷する学校内裁判と、そこで浮き彫りになる真実が描かれる。
オーディションでは、主人公をはじめ物語のカギとなるクラスメイト役を、芸能プロダクション所属者だけでなく一般の中学生も対象に全国から募集。書類選考に第2次審査、第3次審査、その後の演技レッスンや合宿などを経て配役が決定する。約半年をかけた大規模オーディションとなる予定で、そのほかのキャストや監督は未公表。
チーフプロデューサーの矢島孝は、宮部の原作を「中学生時代にしかない感性や心情が鮮明に描かれていて、誰もが通り過ぎてきたものを投影させられる傑作」と絶賛。その上で「演技経験は問いません。14歳の頃の繊細なヒリヒリした感受性や。上辺だけの演技ではない本物の気持ちを出せる人を探し出したいと思います」とコメント。容姿端麗な役者ばかりではなく「太った子、チビッコ、腕力の強い子、スポーツの得意な子……など個性的で重要なポジションのキャストを広く募集します」と期待を掛けている。
オーディションの応募資格を持つのは、現在小学6年生から中学3年生までの男女。詳細については公式サイトを確認。応募締め切りは2014年1月25日必着となっている。(編集部・入倉功一)
映画『ソロモンの偽証』は2015年正月全国公開予定