『47 Ronin』でユニバーサルが最悪175億円の損失の可能性もあり!
ユニバーサル・ピクチャーズが人気スター、キアヌ・リーヴスを主演に製作した新作『47 Ronin』が、最悪1億7,500万ドル(約175億円)の損失になる可能性があることがThe Hollywood Reporterほか複数のメディアで報じられた。(1ドル100円計算)
The Hollywood Reporterによると今回の損失の可能性については、公開後の興行ペースでは、宣伝に掛けた費用を返すのが精一杯と見られ、最悪では製作費とされる1億7,500万ドルをまるまる損失する可能性があるとしている。
本作は、これまで数々のテレビドラマや映画で描かれてきた「忠臣蔵」を大胆に解釈したアクションファンタジーで、キャストには日本から国際的に活躍する真田広之、浅野忠信、菊地凛子、そして日本のスター女優柴咲コウも出演していた作品。監督は、今作までCMを手掛けてきた新鋭カール・リンシュがメガホンを取っていた。
同作は、公開後2日間で1,070万ドル(約10億7,000万円)を稼いだが、初日で700万ドル(約7億円)の興行収入を記録したものの、2日目はなんと48%ダウンの300万ドル(約3億円)台にとどまり、現在公開中の映画の中で順位が8位まで下がってしまっている。日本でも、公開直後の週は6位だったが、翌週10位以内からも外れていたほど、日本人俳優が出演したハリウッド作品にしては芳しい成績を残していない。
今作は当初、昨年の11月に公開予定だったが、再撮影を行い、2度の公開延期を経て、ようやく今年のクリスマスに公開された。もっともユニバーサル・ピクチャーズは、DVDレンタルの売り上げや映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』や『ワイルド・スピード EURO MISSION』の興行で大成功を収めているため、同社にとっては大打撃ではないとの見方がThe Hollywood Reporterではなされている。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)