スピルバーグ、『ローマの休日』脚本家作品を約50年ぶりに映画化へ
映画監督のスティーヴン・スピルバーグが、映画『ローマの休日』などで知られる故ダルトン・トランボさんの脚本の、約50年ぶりの映画化を企画していることが明らかになった。Deadline.comが報じた。
同メディアによると、スピルバーグが映画化を企画しているのはトランボさんが1965年に執筆した脚本作。「モクテスマ」と題された同作は、アステカの第9代の君主として知られるモクテスマ2世と、スペインによるアステカ征服の立役者となったエルナン・コルテスの衝突を描いた歴史劇で、カーク・ダクラス主演、マーティン・リット監督で映画化される予定だったが、その後断念。脚本もお蔵入りとなった。
実に49年越しとなる今回の映画化に際しては、トランボさんの脚本を『シンドラーのリスト』などのスティーヴン・ザイリアンが改稿。トランボさんの脚本ではモクテスマ2世だった主人公をエルナン・コルテスに、タイトルを「コルテス」に変更するという。コルテス役の俳優には、スペイン出身の国際派、ハビエル・バルデムが候補に挙げられている。
スピルバーグは多くの映画・テレビドラマにプロデューサーとして名を連ねているものの、監督作は2012年の『リンカーン』が最後。久々のSF大作となる予定だった『ロボポカリプス(原題)/ Robopocalypse』も製作が無期限延期になるなど、次回作が決まっていなかった。(編集部・福田麗)