香港映画界の重鎮ラン・ラン・ショウさん死去「ショウ・ブラザーズ」設立
香港の映画製作者ラン・ラン・ショウさんが7日に死去した。ショウさんが設立したTelevision Broadcasts Limited(TVB)をはじめ各メディアが報じたもので、香港の自宅にて、家族に看取られながら静かに息を引き取ったという。享年106歳。
ショウさんは1907年に中国で誕生。兄弟のラミー・ショウと共に映画業界で働き、1958年、香港において映画製作会社「ショウ・ブラザーズ」を設立。巨大スタジオで撮影された壮大なスケールの作品を次々と世に送り出し、1960年代から1970年代にかけて、香港映画の黄金期を築いたとされる。
同社では、映画『大酔侠』などの巨匠キン・フー監督をはじめ、映画『少林寺三十六房』のリュー・チャーリァン監督、また『片腕ドラゴン』のジミー・ウォングなど数多くの名作・監督・俳優を輩出した。1967年には、香港初の地上波テレビ局となるTVBを設立。また慈善事業への多額の寄付でも知られた。(編集部・入倉功一)