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女優・前田敦子は「たった一人で生きている強さがにじみ出る」と鬼才・黒沢清監督が賛辞

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第8回ローマ国際映画祭での受賞盾をかかげる黒沢清監督と前田敦子
第8回ローマ国際映画祭での受賞盾をかかげる黒沢清監督と前田敦子

 女優の前田敦子が11日、渋谷のシネクイントで行われた映画『Seventh Code セブンス・コード』初日舞台あいさつにに来場し、鬼才・黒沢清監督とのタッグに笑顔を見せた。

前田敦子と黒沢清監督が映画『Seventh Code セブンス・コード』初日舞台あいさつに登壇 フォトギャラリー

 もともとミュージックビデオとして企画された本作だが、その枠を超えて映画作品として、劇場での限定公開が実現。観客の前に登場した黒沢監督は「小さな規模で出発した作品ですが、幸運がめぐってきて海外の映画祭に行ったりして。映画に成長したんだなと感無量の気持ちでいっぱいです。映画が誕生する瞬間に駆けつけてくださってありがとうございます」と観客に呼びかけた。

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 本作は、昨年11月の第8回ローマ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門で最優秀監督賞と最優秀技術貢献賞の2部門を受賞した。そのことを受けた前田は「映画祭に参加すると聞いて、さすが黒沢監督と思ったんですけど、受賞したと聞いて、やはり黒沢監督だと。その一言に尽きると思います」と笑顔。

 本作はロシア、ウラジオストクを舞台に黒沢監督が書き下ろしたオリジナルストーリー。主人公の秋子(前田)が「もう一度彼に会いたい」と強く思う姿を描き出すミステリアスな物語だ。「(企画を担当した)秋元(康)さんから、映画みたいに自由にやってくれと言われて『これはちゃんとしたものをつくらないと』と気合が入いった記憶がありますね」と切り出した黒沢監督。ロシアロケに関しては秋元の「前田はロシアみたいなところに立つといいんじゃないか」という直感から選ばれたそうで、「実際に行ってみるとそういうことかと分かった」と感心した様子の黒沢監督であった。

 そんな前田のことについて黒沢監督が「映画やテレビ、それからAKB48などで歌っているところを拝見しての個人的な印象ですが、悪く言うと一人だけ孤立している人」と切り出すと、「若い俳優、タレント、一般の人も含めて。たったひとりで生きている強さのようなものがパッと見た時からにじみ出てくる人はめずらしい。日本の女優で、たった一人で生きている雰囲気を醸し出せるのは貴重だなと思いました」と解説。さらに「前田敦子は可能性を秘めている本当にすばらしい女優であることがこの作品でも証明されていると思います」と賛辞を惜しまなかった。(取材・文:壬生智裕)

映画『Seventh Code セブンス・コード』は渋谷のシネクイントほかにて1週間限定公開中

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