勘違いで「手ブラ」登壇!共演女優のサプライズに横山美雪も大慌て?
映画『HO~欲望の爪痕~』の舞台あいさつが12日、オーディトリウム渋谷で行われ、ゴーゴーダンサーたちがヒップホップナンバーに乗せたダンスで観客を迎えるクラブさながらの演出や、思わぬサプライズで場内は大盛り上がりとなった。
東日本大震災後の東京・渋谷を舞台に、違法売春に手を染める若き2人の女性が次第に深みにハマっていくさまを描く本作。この日は主演の横山美雪をはじめ、虎牙光揮、中原翔子、島津健太郎、PITGOb、D.Oなど主要キャストが登壇。しかし、横山ふんする主人公・アンナの親友ミクを演じた桃宮ももが姿を見せず、D.Oが壇上で「今日遅刻ダメって言ったでしょう? 手ぶらでいいから! すぐすぐ!」と桃宮に携帯で呼び掛ける一幕もあった。
映画『ストロベリーナイト』などへの出演でも知られる横山は、壮絶な過去を秘めたヒロイン・アンナを演じ「色んな人との出会いで、アンナの表情も心情も大きく変わっていくところに注目していただければ」とコメント。そのアンナを助けるマル暴の刑事を演じた虎牙も「相当過酷な現場でしたが、やっとここまで来れてうれしく思います」と充実の表情を見せる。
さらに数多くの映画に出演し「知る人ぞ知る」女優である中原も「普段はえげつない役の方が多いのですが、今回ちょっと、意外な位切ない感じでやらせていただいているので、そこを楽しんでいただけたら」と語るなど、各キャストが映画に懸けた思いを明かす。そして滞りなく舞台あいさつが終了しようとしたところ、桃宮が「遅くなりました~」と両手で胸を覆った「手ブラ」スタイルで登壇。危うく見えそうに(?)なる桃宮の胸元を隣の横山も必死に隠し、キャスト一同「手ぶらってそういうのじゃないよ!」など総ツッコミ。実際には胸に本作のステッカーを貼っての登場だったものの、思わぬ演出に場内は笑いに包まれた。
ヒップホップMCのD.Oが原案を手掛けた本作は、援助を求める家出少女らが立つ「神待ち」ポイントなどで実際に撮影された映像や、震災当時の映像を織り交ぜ、厳しい世の中を必死で生きる若者の姿を浮き彫りにした問題作。前田耕陽、黒田勇樹も出演者に名を連ねる。この日は杉原勇武、伊藤博樹、紅井ユキヒデ、上野山沙織、鈴川真一、渡洋史らも出席した。(編集部・入倉功一)
映画『HO~欲望の爪痕~』はオーディトリウム渋谷にて1月17日まで限定レイトショー