吉永小百合×和田誠!『ふしぎな岬の物語』ほのぼのポスター初公開
女優・吉永小百合が55年の映画人生で初めて企画に携わった主演映画『ふしぎな岬の物語』のポスターが初公開され、題字と絵を吉永と長年の付き合いのあるイラストレーター和田誠が務めていることが明らかになった。そのビジュアルには、和田らしい独特の画風と映画の世界観がマッチしたほのぼのとした空気が漂っている。
千葉県明鐘岬に実在する喫茶店を舞台に、女主人(吉永)とカフェに集まる人々との心温まる交流を描いた作家・森沢明夫の小説「虹の岬の喫茶店」にほれ込んだ吉永と、日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか計10部門で最優秀賞を受賞した映画『八日目の蝉』の成島出監督が共同企画し、映画化が実現した本作。自身の写真集の構成も手掛けたことのある和田に吉永が原作本と実際の喫茶店の写真に手紙を添えて題字と絵を依頼した。
オファーを受けた和田は「素直にうれしかった」と胸中を明かし、「ビジネスではなく、僕からのプレゼントのつもりで」題字と絵を作成。「脚本に登場する虹の描写が非常に印象深く、そこから即座に浮かんだイメージを基に、一日で絵を描きあげました」というポスターは、虹が印象的に描かれた温かみのあるビジュアルに仕上がった。
吉永について「最初の出会いは、日活時代。美しさや感じの良さは、その時から全く変わらない」と印象を語り、「元来、プロデュース能力に長けている方」と太鼓判を押した和田。吉永は「和田誠さんに描いていただいてとても贅沢なポスターになりました。映画もポスターに負けないようなすてきな作品にしたいと思います」と長いキャリアで初挑戦となる企画作品の制作に挑む。
撮影は2月から原作のモチーフとなった喫茶店のある明鐘岬でも行われる。和田同様、吉永自ら手紙を書いて出演を打診した阿部寛、笑福亭鶴瓶のほか竹内結子が豪華競演を果たす。(編集部・小松芙未)
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