ジュディ・デンチ、台本を読めないほどの視力でも周囲を感心させる演技
視界がゆがんだり、視野が部分的に見えづらくなったりする黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)と2年前に診断され、視力が衰えてきているジュディ・デンチが、最近では台本も読めない状態にあるという。
それでも女優活動を活発に続けている彼女に対し、映画『あなたを抱きしめる日まで』のスタッフは、視力に問題があることをオープンにしている彼女の態度を褒め、素晴らしい女優だと絶賛している。
「ジュディは周囲に感動を与えてくれました。自分で台本を読めないため、友人が代わりに読み上げるか、録音したものを聞いて覚えています。はっきりと見えないので人の顔を認識できなかったり、物にぶつかったりしていましたが、すぐにスタッフが駆け寄り、つまずかないよう物をどかしてあげたりしていました。彼女は自分の視力の状態をオープンにし、必要ならば助けを求め、認識できなかった人には謝罪をするなど、素晴らしい態度でした」と情報筋はThe Sun紙に語っている。
視力に問題はあっても、そこは大女優。セリフは完璧で、見ていて圧巻だったと情報筋は付け加え、「セリフの運び方では彼女にかなう人はいません」と言っている。
同映画でBAFTAの新記録となる15回目のノミネーションを獲得したジュディは、この病気に人生の邪魔をされたくないとのこと。「ジュディが一番腹を立てていることは、彼女が失明したと世間が言っていることです。視力は衰えてはいますが、この先は失明であるとは彼女も思っていません。ものすごい頑張り屋で、今年、BAFTAとオスカーを獲得するに値する人です」と友人はコメントしている。(BANG Media International)