“実写版”波平・片岡鶴太郎、「生涯波平」永井一郎さんを追悼
実写ドラマ「サザエさん」(フジテレビ系)で磯野波平を演じた片岡鶴太郎が、27日に心不全のため死去した声優の永井一郎さんを「生涯現役、生涯波平を御守り頂き有難う御座います。心より御冥福を御祈り申し上げます」と追悼した。永井さんはテレビアニメ「サザエさん」(フジテレビ系)が放送開始となった1969年から波平の声を担当してきた。
永井さんは、片岡が波平を演じたドラマ版第1弾「サザエさん」(2009)にも老紳士役で特別出演。片岡は「声を聴いて『ア~っ本物の波平さんだー』と感激と 私が波平役で恐縮とで、入り交じった気持ちでした」と当時を振り返り、「それ以来、声のトーンは永井さんの波平さんを手本に 私に出来る 『波平』を演じて参りました」と昨年末には第4弾が放送されたドラマ版にも永井さんの多大な影響があったことを明かした。
昨年秋には会見で「波平をずっとライフワークのように演じようと思っています」と語っていた片岡。生涯現役だった永井さんに「サザエ一家の、いえ日本の茶の間の大黒柱を失った想いです」と沈痛な胸の内をつづっている。
永井さんが波平の声を吹き込んだのは、2月9日までの放送分まで。フジテレビは、それ以降の放送や代役については現時点では未定だと発表している。(朝倉健人)