リー・トンプソンの娘が主演したベストセラー小説「ヴァンパイア アカデミー」の映画作品とは?
世界中で800万部を売り上げた作家リシェル・ミードのベストセラー小説「ヴァンパイア アカデミー」シリーズの実写化第1弾『ヴァンパイア・アカデミー(原題) / Vampire Academy』について、主演女優ゾーイ・ドゥイッチが語った。
本作は、ヴァンパイア一族“モロイ”と、彼らを護衛する“ガーディアン”のための学校、聖ウラジミール学園を中心に、“モロイ”の王位継承者リサと、ガーディアンを目指す親友ローズ(ゾーイ)の友情やそれぞれの恋が描かれるロマンチック・ホラー作品。映画『ヘザース/ベロニカの熱い日』のダニエル・ウォーターズが脚色し、映画『ミーン・ガールズ』のマーク・ウォーターズがメガホンを取った。
映画内では王位継承者リサを守るため、さまざまな動きのアクションシーンをこなしている。「ファイトシーンは実際に撮影される20分前まで、どんな動きをするか決まっていなくて、その場で何度も変更したから、撮影前にボクシングと武術トレーニングをしていたことが助けになったわ。それに、ダンスを経験していたことで、幸運なことに戦うシーンの振り付けで、スムーズな動きを見せられた」と語ったとおり、華奢な体形ながら見事なファイトシーンをこなしている。
リシェル・ミードの原作が、どの程度忠実に脚色されたのか。「原作に忠実ではあるけれど、映画にはダニエル(・ウォーターズ)の脚本の特徴であるユーモアがより盛り込まれていて、その点が原作とは違うわ。つまり、映画のために多少変えられた台詞には、ユーモアが必要不可欠だったの。それが映画をよりユニークなものにさせていると思う」と答えた。このユーモアとホラーのバランスもこの映画の見どころだ。
映画内のリサとローズの関係について「二人とも親が居ないため、お互いが家族のような関係なの。そんな思いから、ローズはリサのために死んでも構わない意気込みで戦うわ」と説明した。
最後に父親がハワード・ドゥイッチ監督、母親が女優リー・トンプソンのゾーイは「今でも両親とは良い関係を保っているわ。母親の女優としての最初のアドバイスは『常に日焼け止めを付けなさい!』だった」と笑顔で明かした。
映画は、通常のヴァンパイアを扱った映画とは一線を画した作品で、新たなヴァンパイアファン層が生まれそうな予感がする作品になっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)