天海祐希、心筋梗塞後初の舞台出演!体調万全をアピール
女優の天海祐希が30日、千代田区紀尾井町のホテルニューオータニで行われた劇団☆新感線2014年春興行「いのうえ歌舞伎『蒼の乱』」制作発表会見に出席し、「体調は大丈夫」と完全復帰をアピールした。天海にとって本舞台は、昨年5月に心筋梗塞のために途中降板した「おのれナポレオン」以来、初の舞台出演となる。この日はほかに松山ケンイチ、早乙女太一、高田聖子、平幹二朗、座付き作家の中島かずき、演出のいのうえひでのりも来場した。
劇団☆新感線の舞台は、けれん味たっぷりの激しいアクションが特色だけに、報道陣からは「激しい舞台で大丈夫ですか?」と心配する声も上がり、天海は「それを言われるとは思ったけど……」と表情を曇らせつつも、「体調は大丈夫だと思います。今は元気です。そうお話する以外にはありませんが、(舞台を務めるのに)何の支障もないと思っております」と力強く語った。
「日本の三大怨霊」の一つに数えられる平将門をモチーフに描き出す本作。天海は将門の妻となる強く美しい女性、蒼真にふんする。いのうえは「ここ数年のいのうえ歌舞伎はシリアスな内容が多かったが、今回は原点に返って、久しぶりにさわやかで軽いものになる。それはひとえに天海さんを迎えることが大きい。彼女の現実離れしたキャラクターは、彼女が普通にOLをしていても、何かがあるんじゃないかと思わせるようなスケール感があるから」とユニークな表現で天海を称賛。
それを受けた天海は「いのうえさんのおっしゃる通り、人間離れしたところがあるなら、思う存分舞台で発揮したいと思っております」と笑顔でコメント。一方、蒼真の夫である将門小次郎にふんするのは、劇団☆新感線初参加の松山。天海との夫婦役を務めることには「天海さんはものすごい存在感のある女優さんなので、バランスを考えて、(夫役の)僕も人間離れしないといけない。やはり全身全霊でぶつかっていかないと見えないところもあるし、まだまだ足りないところもあるので稽古で見つけていきたい」と意気込みを語った。(取材・文:壬生智裕)
劇団☆新感線2014年春興行「いのうえ歌舞伎『蒼の乱』」は3月27日から4月26日まで東急シアターオーブにて上演予定(大阪公演もあり)