『ビフォア・ミッドナイト』のリチャード・リンクレイター監督作が一足先にダブル受賞!
第64回ベルリン国際映画祭
現地時間15日昼、第64回ベルリン国際映画祭で諸団体からの各賞発表・授賞式が開催された。映画祭から贈られる金熊賞、銀熊賞とは別に本映画祭参加作を対象にさまざまな団体が選ぶもので、同日夜に行われる映画祭各賞発表より数時間早い昼の受賞式となる。
リチャード・リンクレイター監督作!映画『ビフォア・ミッドナイト』フォトギャラリー
今回、注目されたのは、同映画祭で1995年に『恋人までの距離(ディスタンス)』で銀熊賞(監督賞)を受賞しているリチャード・リンクレイター監督。コンペティション部門に出品されている新作『ボーイフッド(原題) / Boyhood』で、ギルド・オブ・ジャーマン・アート・ハウス・シネマズ賞を獲得した。本作は大人になっていく少年を12年かけて撮ったドラマ。主演のエラー・コルトレーンはじめ、母親役のパトリシア・アークエット、父親役のイーサン・ホークらも同じキャラクターを12年間演じている。
リンクレイター監督は、約20年前の銀熊賞と合わせ「これでトロフィーが二つになったからブックエンドにできるよ」とジョークを飛ばした。だが、ベルリンでの三つ目の賞が待っていた。ベルリン・モルゲンポスト読者審査員賞も獲得したのだ。今回のベルリンだけでブックエンドができそうだ。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)
第64回ベルリン国際映画祭は現地時間16日まで開催