黒木華、銀熊賞受賞も謙虚「監督のおかげ」
第64回ベルリン国際映画祭
現地時間15日、第64回ベルリン国際映画祭で山田洋次監督の映画『小さいおうち』での演技で銀熊賞(最優秀女優賞)を獲得した黒木華が、受賞者会見に出席して現在の心境を口にした。戦時中の日本を舞台にした本作で、黒木は女中のタキを演じている。
授賞式で「山田監督のおかげ」と強調した黒木は、会見でも同様だった。「すごくうれしいです」と喜びを素直な言葉で表現し、「作品が評価されたのだと思っています。ここに来られたのも監督のおかげです」とあくまで謙虚だった。
会見では、着物こそ昭和初期の女中とは比べ物にならない豪華なものだが、奉公先の家族のために身を粉にして働くけなげなタキと、23歳の若き新人女優・黒木の姿がだぶるようだった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)