濱田岳&岡田将生が耳をふさぎたくなる生活音とは……?待望の万城目映画最新作の肝は音
映画『偉大なる、しゅららぼん』で、由緒ある家柄の本家の跡取り息子と、彼のお供となる分家の息子にふんした濱田岳と岡田将生が、謎の音を言い表した“しゅららぼん”にちなんで、苦手な生活音を明かした。本作は、ベストセラー作家の万城目学の同名小説をベースにし、琵琶湖から授かった特別な力を操る日出(ひので)家と棗(なつめ)家が、1,300年もの間いがみ合う因縁の仲であることが、思わぬ事態を招くさまを描いた作品。
原作におけるファンタジックな描写も具現化した本作。日出家の修行の場である不念堂では師範の指導のもと、洗面器に水を張り力の使い方を学んだり、その力をコントロールして母なる湖・琵琶湖に変化をもたらすところも本作の見どころの一つだ。
題名にあるオノマトペ(擬声語)の“しゅららぼん”とは、スピリチュアルなパワーにまつわる音を言い表したもので、日出淡十郎(濱田岳)と日出涼介(岡田将生)といった不思議な力を持つ者を襲う不快音として登場する。そのことにちなみ、日常生活において耳をふさぎたくなる音の例として、岡田は「黒板を引っかく音」を挙げ、濱田は「フォークとナイフがこすれる音」と明かす。
また、音といえば、劇中で涼介役の岡田がトランペットを演奏し日出家にふさわしい楽曲「サンライズ(日の出)」を披露しているが、深田恭子が演じる淡十郎の姉・清子からは「うるさい!」と言われてしまうレベル。
岡田にとっては久々の演奏だったそうで、猛練習をしたという。濱田も「大きな音がするから宿泊先のホテルでは吹けないし、練習場所を確保できなくて大変だったんですよ。現場でも一生懸命練習していました」と努力を惜しまない岡田を褒めたたえた。そんな猛練習の成果による音色はぜひ本編でチェックしてほしい。(取材・文:南樹里)
映画『偉大なる、しゅららぼん』は3月8日より全国公開