『ゼロ・グラビティ』の主演がアンジェリーナ・ジョリーとロバート・ダウニー・Jrだった可能性もあった?
映画『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞監督賞にノミネートされているアルフォンソ・キュアロン監督は、一時期同作の主演にアンジェリーナ・ジョリーとロバート・ダウニー・Jrを考慮に入れていたようだ。The Hollywood Reporterが伝えている。
これは、2月12日にロサンゼルスのロヨラ・メリーモント大学で行われたイベントでキュアロン監督が答えたもので、彼は「われわれ製作陣が(撮影用の)テクノロジーの開発を理解しながら進めていたころ、(同時に)さまざまなことも行っていて、その一つが俳優との会合だった。僕はアンジェリーナ・ジョリーとも話し合ったが、彼女は映画『マレフィセント(原題) / Maleficent』に出演し、さらに映画『アンブロークン(原題) / Unbroken』では監督することにもなっていた」と語った。
ロバート・ダウニー・Jrについては「どの(撮影用)テクノロジーを使用するか決め始めた際に、その限られたテクノロジーが、彼の演技の妨げになると思ったんだ。ロバートは、即興や呼吸できる空間を自由に与えられた時に素晴らしい俳優になる、と僕は思っていた。それでも僕らは、一度その開発したテクノロジーを、何事もなかったかのように1週間試したみたが、お互い『これはうまくいかない、タフだ!』と言って、結局彼をキャスティングしなかった」と明かした。
映画の評価を考えると、正しい選択をしたようだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)