染谷将太「ダンスを頑張りました」 新鋭・濱口竜介監督作品に自信!
1日、俳優の染谷将太が、オーディトリウム渋谷にて行われた主演映画『不気味なものの肌に触れる』初日舞台あいさつに出席し、「ダンスとかを頑張りました」と見どころを語った。本舞台あいさつには、染谷の他に、石田法嗣、村上淳、瀬戸夏実、河井青葉、水越朝弓も出席した。
本作は、サンセバスチャン国際映画祭などで高い評価を得ている濱口竜介監督が、構想段階にある長編『FLOODS』の序章として制作した中編映画。村上が「最後、To be continuedってなっているでしょ。続きを撮るんですよね?」とプロデューサーに問い掛け、染谷をはじめ共演者たちも口をそろえて「いつになるかわかりませんが、続きはきっとあるはずですよね」とお互いに確認し合う姿に、場内は盛り上がった。
染谷が「不思議な映画」というように独特の雰囲気が漂っている作品だが「2年前の新年会で、濱口監督が『渋川(清彦)君と染谷君で兄弟ものを撮りたい』って話をされていて、僕もやりたいですねって言っていたら、この作品になったんです」と染谷が製作秘話を語ると、濱口監督については「撮影中、一度呼び出されて車の中で監督のワークショップが始まったんです。いろいろなことを確信犯的に仕掛ける監督です」と表現した。
染谷演じる千尋と共にダンスに夢中になる直也を演じた石田は「ダンスの先生に、染谷君は刃物のような天才、僕は鈍器だって言われたんですよ」とやや不満そうな顔を見せたが、村上から「佐々木小次郎と宮本武蔵みたいな感じだろう」と説明されると、笑顔で納得したような表情を見せていた。
最後に染谷が客席に向かって「続きを観たいと騒いでください。いつになるわかりませんが、監督も撮ると思いますし、われわれもみんなやりたいと思っているので……」と強い視線で語りかけると拍手が巻き起こった。(磯部正和)
映画『不気味なものの肌に触れる』はオーディトリウム渋谷にて2週間限定公開。本作公開を記念し濱口竜介監督の過去の作品を特集上映する「濱口竜介プロスペクティヴ」は3月1日から3月14日まで同劇場で上映中