実写版『魔女の宅急便』でとんぼを演じた広田亮平が意外な一面を告白!
実写映画『魔女の宅急便』で空を飛ぶことを夢見る少年とんぼを演じた若手俳優・広田亮平が、清水崇監督に追い込まれたという撮影時のエピソードや、素顔は意外なほどの恥ずかしがり屋であることを明かした。
小説やジブリアニメ版で人気を博したキャラクターとんぼ役に大抜てきされた広田は、「みんなが知っている彼のイメージを、自分なりのとんぼにしていくのが難しかった」と撮影を振り返る。「清水監督から自分で考えて演じてほしいと言われたので、いろいろなパターンのお芝居を現場でやってみました。追い込まれていた感じですが(笑)、そのおかげで演技の選択肢が広がりました」と満足げに語る表情から、本作でかなり経験を積んだことがうかがえる。
ヒロインの見習い魔女キキ役の小芝風花と、「二人で芝居や動きを相談して考えることもあった」というほど清水監督から信頼を寄せられていた広田。それもそのはず、彼は『マリと子犬の物語』『GOEMON』など、多くのヒット作で活躍している実力派なのだ。「小さいころは、学校の行事に行けなくてショックだったこともあったんですけど、最近はあのとき行けなかったからこそ、今お芝居ができるんだって思うようになりました」と芝居への情熱を語る彼だが、実は自分の演技を平常心で見ることもできないほどシャイな性格。
「恥ずかしくて見ていられないんです。今回の作品も、試写室で『うわ、自分が出てるよー』って緊張しちゃって。小さいころの映像はまだ冷静に見られるんですけど、今の自分はキツイです」と苦笑しながらも、「映画を観るときは、とんぼの心境の変化に注目してもらいたい」と一生懸命作品をアピール。謙虚さと大胆さを併せ持つ、将来が楽しみな逸材だ。(取材・文:斉藤由紀子)
映画『魔女の宅急便』は3月1日より全国公開