『ホビット』で敵同士となった「SHERLOCK(シャーロック)」コンビが語る!「二人にとって素晴らしい経験だった」
人気テレビドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」のホームズとワトソンの名コンビとして知られるベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンが、映画『ホビット 竜に奪われた王国』で敵同士を演じたことについて語った。竜に奪われたドワーフ王国の奪還に向かうビルボらの冒険を描いた本作に、マーティンは主役のビルボ役で、ベネディクトは邪竜スマウグとネクロマンサー(死人遣い)の二役で出演している。
スマウグをモーションキャプチャーで演じたベネディクトは、マーティンより先に二人のシーンの撮影を終えていた。「残念ながら現場で一緒になったことはないんだ」と切り出したマーティンは、「『エボニー・アンド・アイボリー』のミュージックビデオのポール・マッカートニーとスティーヴィー・ワンダーのようにね」と笑う。
実際の撮影ではスタッフがスマウグのセリフを読み、マーティンはそれに反応する形で演技をしたが、それでも「SHERLOCK(シャーロック)」での共演がプラスに働く部分があったという。マーティンは「僕はベン(ベネディクト)の声はよく知っているからね。現場で実際にセリフを読んでいるのは別人だけど、ベンの声を想像しながら演じたんだ。そうすることで、臨場感を出せるから」と振り返った。
一方のベネディクトは「『ホビット』で僕たちが演じたのは、『SHERLOCK(シャーロック)』とは全く違うダイナミックなキャラクターだから、すでに共演しているのは変な感じだった」とコメント。「でも姿を変えた二人をスクリーンで見るのはとても面白いね。一緒に過ごす時間がなかったのは残念だけど。僕たち二人にとって、全く違うものを一緒にやるというのは本当に素晴らしい経験だったよ」とマーティンとの“共演”を喜んでいた。
マーティンとベネディクトの確かな演技力に裏打ちされたビルボとスマウグの緊張感あふれる会話シーンは、まさしく本作のハイライト。「SHERLOCK(シャーロック)」ファンも必見のシーンとなっている。(編集部・市川遥)
映画『ホビット 竜に奪われた王国』は公開中