岡村隆史、一度は断った初の映画吹き替え挑戦へ動かしたものとは?
ごく平凡で地味な男が、自分の可能性を再発見していくさまを描くヒューマンドラマ『LIFE!』の吹き替えを務めることになったお笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史。意外にも映画の吹き替えは初挑戦とのことで、一度はできないとオファーを断ったものの、作品に影響を受けて考えを変えていたことを告白した。
映画やドラマなどの出演で俳優としても活躍している岡村だが、実は、かつてアニメの吹き替えを担当したが、キャラクターの口の動きと岡村のセリフが全く合わずにスタッフに怒られたことに大きく落胆、そのため、「『僕、下手くそなんでできません』って言ったんですけど」と今回の吹き替えの依頼に尻込みしてしまっていたという。
しかし、極寒の海に飛び込んだり過酷な山を越えていくといった、主人公ウォルター(ベン・スティラー)の想像を超える行動力に背中を押されたのか、「映画を観た後に『ちょっとやってみたら?』ってメッセージをもらえたように思えたので、やってみようかなって」と。映画出演など受けた仕事に対して体調を崩すまで全力で考え、やり抜いた経験もある岡村らしく、「新しいものに挑戦していく主人公の気持ちに共感した。この映画だからやってみたくなった」と吹き替えへの再チャレンジの心中を明かした。
また本作品を、「小さく収まっているよりは、いっぺん自分の殻を破ってドーンといろんなものにぶつかってみてもええんちゃうか、そんな風に思える映画」と分析。特に10代から20代前半の若者たちに観てほしいとのことで、「最近、“さとり世代”とか言われてますけど、大体を悟って何にも冒険せえへんし、チャレンジもせえへんといろんな可能性をつぶしてるのちゃうかな。だから、“ちょっと何かやってみようか!”ってなれる気がするんです、この映画を観たら」と大きな夢や高望みもなく合理的に行動するといわれている“さとり世代”にも、自身同様、何かにチャレンジする勇気を持ってほしいと熱いエールを送った。(岩永めぐみ)
映画『LIFE!』は3月19日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開