司会者エレンの思惑通り！授賞式真っ最中にピザ配達の裏側
第86回アカデミー賞
今年のアカデミー賞で話題になったハプニングの一つといえば、司会者のエレン・デジェネレスがいきなり式の真っ最中に宅配ピザをオーダーし、到着した配達マンと共に観客席のセレブたちにピザを配り始めたことだろう。授賞式から数日たち、その裏話が明かされた。
The Hollywood Reporterによると、実はこのハプニングは授賞式のお笑いネタとしてエレンが事前に用意していたもので、当初、授賞式のプロデューサーたちは「客席のセレブは、ドレスが汚れるのを心配してピザなど食べないのでは？」と心配したらしい。だが、エレンは「授賞式で4時間近くも座っていれば絶対腹ペコになる！」と反論。
その後、アイデアは通ったものの、プロデューサーは「セキュリティーの問題もあるから、配達係はちゃんとしたアクターを雇おう」とエレンに提案。これに対しても彼女は「本当のピザ屋からオーダーして、本物の配達人じゃないとダメ」と大反対。結局、会場からさほど遠くない「ビッグ・ママズ・アンド・パパズ・ピッツェリア」に注文することになったのだが、当日はエレンの読み通り、オーダーされた20箱ほどのピザは全てセレブのお腹に消えていったそうだ。
会場にピザを配達することになったエドガーさんは授賞式の翌日、エレンがホストを務めるトーク番組「エレンの部屋」にゲスト出演。「ドルビー・シアターへの配達ということは知っていたけど、スタッフが食べるピザだろうと思っていた。でも、シアターに到着するとエレンが出てきて『一緒に来て！』と言われたんだよ」と興奮冷めやらぬ様子で語った。さらにこの日、エドガーさんはエレンから、授賞式でセレブたちから集めた600ドル（約6万円）に400ドル（約4万円）を加えた合計1,000ドル（約10万円）の高額チップがプレゼントされた。（1ドル100円計算）
ちなみに「ビッグ・ママズ・アンド・パパズ・ピッツェリア」は、授賞式以来、テレビで紹介されたり、オンラインでお店のグッズを販売したりと大忙し。ハリウッド界隈では、アカデミー賞最高賞の受賞者はこのピザ屋さんだといわれるほどである。（文・ロス取材：明美・トスト / Akemi Tosto）
第86回アカデミー賞授賞式ダイジェスト版は、3月9日（日）午後3:20よりWOWOWプライムにて放送