『エンド・オブ・ホワイトハウス』の広告に緊急警報システム音を使い約1億9,000万円の罰金の可能性
映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』のテレビCMで緊急警報システム音に似た警告音を流したとして、Viacom、NBCユニバーサル、ESPNが米連邦通信委員会(FCC)から合計で190万ドル(約1億9,000万円)の罰金を科せられるかもしれないという。(1ドル100円計算)
FCCは、実際の緊急時でないとき警報音を使用することは世間に不安を抱かせるほか、緊急時にのみ使用すべき緊急警報システムの音に類似した信号音を軽率に使用することで、視聴者が音に慣れてしまい、実際の緊急時の効果が損なわれてしまうと主張。一方、放送局側は、映画の広告であることは明らかで、実際の緊急警報だと勘違いする視聴者はいないと反論しているという。また、実際の緊急警報システムの信号音の長さとも異なっているとも主張している。
The Hollywood ReporterによるとCMがアメリカで放送されたのは2013年3月とのこと。FCCは、57本のCMを流したViacomに112万ドル(約1億1,200万円)の罰金、33本のNBCユニバーサルには53万ドル(約5,300万円)、13本のESPNには28万ドル(約2,800万円)の罰金を検討しているらしい。実際に罰金が科せられるかどうかは、今後、委員会で話し合われるようだ。(澤田理沙)