AV界の巨匠・代々木忠に女優・中原翔子が感謝の涙!著書映画化を初プロデュース
AV界の巨匠・代々木忠監督の著書をオムニバス映画化する『つながる』(仮)をプロデュースする女優の中原翔子が12日、新宿ロフトプラスワンで行われた第4回東日本大震災チャリティーイベント「代々木忠+面接軍団『元気は続くよ いつまでも!』」に出席し、思いを語った。この日は代々木監督をはじめ、本作のメガホンを取る3人の女性監督(渡辺あい、安川有果、深井朝子)、さらに平本一穂、市原克也らAV男優たちからなる「面接軍団」も来場した。
「代々木忠+面接軍団『元気は続くよ いつまでも!』」フォトギャラリー
性を通じて、多くの女性の心と体を解放してきた代々木監督は女性人気が非常に高い。この日も会場には多くの女性客が来場し、超満員となった。
イベント中盤では、厳しい門限を課された家庭で育ったお嬢さまがAVに出演することで、自己を解放していくさまを描き出した代々木監督の代表作「ザ・面接」のワンエピソードを上映。『つながる』の原案ともなったこのエピソードについて中原は「この映像を観るといつもグッときて、泣きそうになるんですよ。これを映画化するということは、ハードルの高いことに挑戦したなと思います」と緊張の面持ちを見せた。
一方、このエピソードのメガホンを取ることになった渡辺監督は「まるで自分のことが書いてあるようで、運命を感じました」と真っすぐなまなざしでコメント。「このお嬢さまは(心に)よろいを作ってしまっているのに、本当はそれを打ち崩してほしいと思っている。それは自分自身が抱えている問題として、すごく切実に迫ってきた。そこを映画にするのはとても苦しく、難しいことですが、そこに挑戦したいという気持ちもありました」と決意を語る。
性の求道者・代々木忠の著作に真正面から向き合い、もがきながらも格闘している過程を真摯(しんし)に報告する3人の女性監督たち。その姿に目を細めた中原は「3人が、本当にジタバタしてくれている。この『つながる』をきっかけに、自分が好きだと思える監督たちと一緒にジタバタできる幸せな機会を作らせていただいてありがとうございます」と代々木監督に感謝の気持ちを述べると、感極まったのか、その目には涙が。「僕も幸せです。涙が出そう」と返す代々木監督に、会場からは大きな拍手が送られた。(取材・文:壬生智裕)