仮面ライダー1号藤岡弘、38年ぶり変身に「人生の全てを凝縮」
俳優の藤岡弘、が12日、映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』の完成披露舞台あいさつに出席し、「仮面ライダー」の撮影について「いつもギリギリで、ケガと恐怖との戦いだった」と速水亮(仮面ライダーX / 神敬介役)、菅田俊(仮面ライダーZX / 村雨良役)らと語り合った。この日は平成ライダーとして出演する井上正大、半田健人、佐野岳、本作でライダー役に初挑戦した板尾創路、また雛形あきこ、柴崎貴行監督も登壇した。
「昭和のライダーたちに、今日こうして再会できたのも、仮面ライダーが今の時代に生きているから」と感慨深げな藤岡。そこで速水が「われわれの時代はメチャクチャだった。いつ死ぬかわからないところでやっていたでしょ」と水を向けると、藤岡も思い出がよみがえったようで「いつも傷だらけで、ケガ、裂傷、後遺症まで背負って、撮影所に行くのは毎日恐怖の連続だった」と珍しく弱気な表情を見せながら「昭和のアナログ時代は、体を張ってやっていた。当時、CGがあったらよかったな」と振り返り、会場の笑いを誘った。
また、38年ぶりに披露した仮面ライダー1号の変身ポーズについては「しっかり体が覚えていて、変身ポーズでは頭からつま先まで電流が走るみたいに体じゅうが震えた。僕の人生の全てが凝縮した『変身』をやらせてもらいました」と力を込める藤岡。劇中で全ライダーが集まるシーンについて「自分の後に43年間、平成ライダーたちまで、しっかり(シリーズが)受け継がれていることにジーンときた」と振り返ると「佐野(『仮面ライダー鎧武 / ガイム』)くんが、僕のアクションを真剣に見つめてくれるまなざしがうれしくてね」と自らのDNAが現在のライダーに受け継がれていることに喜んでいた。
本作は「仮面ライダー」シリーズの全ライダーが、「昭和ライダー」15人と「平成ライダー」15人に分かれて対決するさまを描いた劇場版。昭和と平成のどちらが勝利するか、映画のエンディングはファン投票で決められ、公開日に明かされる。現時点の投票数は、12日の22時半時点で平成ライダーが93万5,187票、昭和ライダーが125万1,353票となっている。(取材・岸田智)
映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』は3月29日より全国公開