横浜から被災地へ、マーチングバンドに込めた出演者の熱い思いが結実!
映画『MARCHING-明日へ-』の完成披露試写会が29日、マーチングバンド発祥の地・横浜で行われ、主演の竹富聖花、桜田通が登壇し、本作に懸けた熱い思いを語った。この日はほかに、石田法嗣、小林涼子、林凌雅、澤田和宏、西郷輝彦、音楽担当の宮本貴奈、監督の中田新一が出席し、撮影に全面協力した地元のマーチングバンド・YOKOHAMA ROBINSが「情熱大陸」などを生演奏した。
本作は、港町・横浜を発祥の地とするマーチングバンドに関わる人々と、被災からの復興をめざす福島・いわき市漁港でマーチングバンドに関わる人々が、音楽を通して支え合う姿を真摯に描く感動のヒューマンドラマ。『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』『王様ゲーム』の桜田通、『劇場版 仮面ティーチャー』『1/11 じゅういちぶんのいち』の竹富聖花をはじめ、若手俳優を多数起用し、『ウィニング・パス』の中田新一監督がメガホンを取っている。ラスト約8分間、ノーカットで撮影されたマーチングバンドの演奏シーンは圧巻。
イギリス留学から帰国後、初の主演作となった桜田は、「約1か月前から楽器の練習に入ったのですが、途中、ROBINSが加わってからはものすごい迫力で圧倒されました。気が引き締まりましたね」と述懐。さらに桜田は、「時は経っているけれど、この映画は被災地のデリケートな部分にもあえてスポットライトを当てて描いているので、観ていただいた方にはきっと思いが届くような作品になっているはず。僕たちの演技とマーチングバンドの音楽の力に感動していただけたらうれしいです」と映画に懸けた思いを明かした。
一方、小学生時代マーチングバンドに所属していたという竹富は、「部活ではなく地域のバンドでトランペットを担当していたんですが、この役をいただいた時は運命を感じましたね。でも、撮影に入ってみると、すごく本格的で難しかった」と苦労を明かす。さらに、物語の重要な部分を担う被災地について竹富は、「仮設住宅に住まわれている方がたくさんいらっしゃって、まだまだ助けが必要なんですよね。この映画を観て、さらに思いを寄せていただけたら」と緊張で言葉を詰まらせながらも思いを伝えた。(取材・文:坂田正樹)
映画『MARCHING-明日へ-』は5月24日より神奈川県先行公開、7月より全国公開予定