結成から28年、THE BOOMが年内解散「全てやり尽くした」
4人組ロックバンドTHE BOOMが31日、今年12月をもって解散することをFAXで発表した。宮沢和史、小林孝至、山川浩正、栃木孝夫は連名で「今年5月21日のプロデビュー25周年を目の前にして、ふと立ち止まってみると、この4人でやれる事、やるべき事は全てやり尽くしたのではないかという思いが心を支配するようになりました。そして、その声に頷く自分達がありました」と解散の理由を説明。ファンや関係者へは「心より感謝申し上げます。たくさんの、本当にたくさんの愛とぬくもりに包まれ、僕たちは日本一幸せなロックバンドでした」と感謝の思いをつづっている。
THE BOOMは1986年に宮沢、小林、山川、栃木の4人で結成し、1989年にデビューしたロックバンド。結成から28年、一度のメンバーチェンジもバンドとしての公式な休止宣言もすることなく活動を続けてきた。150万枚以上を売り上げた「島唄」や「風になりたい」のヒットで知られる。今後は、ニューシングルや記念アルバムなどのリリースのほか、ファンに感謝の気持ちを届けるべく9月からは全国ツアーを行う予定だ。
所属事務所によると、頸椎症性神経根症により昨年11月から歌手活動を一時休止している宮沢は、日常生活を送りながら自然治癒力での回復を目指しており、今年2月に1型糖尿病を発症した山川は、精密検査を経て退院した後、バンド活動の再開に向けて体調管理に努めているという。(編集部・市川遥)