タモリ「いいとも」終了で最後のあいさつ！感謝とともに「ほっとした」

　フジテレビ系の人気バラエティー番組「笑っていいとも！」が31日、最終回を迎え、司会のタモリが、同日午後8時から生放送された「笑っていいとも！グランドフィナーレ感謝の超特大号」で共演者やスタッフ、視聴者に向けて感謝の言葉を贈った。

　番組には歴代レギュラー陣が集合し、後半は現レギュラーがタモリに感謝のスピーチ。思わず涙をふく場面もあったタモリは「出演者スタッフのおかげで32年間無事やることができました。まだ感慨っていうのはないんですよね。ほっとしただけで」と切り出した。

　そして番組開始当初の自分を振り返り「考えてみれば、気持ちの悪い男でしたね」というタモリは「何かこう、気持ち悪い……ぬれたシメジみたいな。嫌ーな、ヌメっとしたような感じで本当に嫌でして、わたしいまだに自分の番組見ません」とジョークを交えてコメント。さらに「それで性格が当時ひねくれておりましてね。不遜で生意気で世の中ナメくさっていたんですね。そのくせ何もやったことがないんです」と続けた。

　「いいとも」も3か月から半年で終わると思っていたというが、「ところが32年にもなります。生意気なことでやっていたんですけど、その長い間に視聴者の皆さま方が、いろんなシチュエーション、いろんな状況、いろんな思いでずっと見てきていただいたのがこっちに伝わり、わたくしも変わりまして。何となくタレントとして形をなしたということなんです」というタモリ。

　そして「視聴者の皆さま方から、たくさんの価値を付けていただき、またこのみすぼらしい身に、たくさんのきれいな衣装を着せていただきました。そして今日、ここで皆さま方に直接お礼を言う機会がありましたことを、感謝したいと思います。32年間本当にありがとうございました」とあいさつ。今何をやりたいかと聞かれ「早く酒飲みたいな」と笑顔を見せると、最後は番組テーマソングを出演者全員と歌い、「それではまた明日も、見てくれるかな？」の言葉。スタジオには「いいともー！」の声が響き、32年間の歴史に幕を下ろした。（西村重人）