『風と共に去りぬ』メアリー・アンダーソンさんが死去 96歳
1939年の超大作映画『風と共に去りぬ』に出演していた女優メアリー・アンダーソンさんが、カリフォルニア州の病院にて老衰のため亡くなった。96歳だった。
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The Hollywood Reporterによると、当時アラバマ州の大学在学中であったメアリーさんは、『風と共に去りぬ』のヒロイン、スカーレット役を探していたジョージ・キューカー監督に発掘されたとのこと。しかしその後、キューカー監督は同映画の監督を降板。プロデューサーのデヴィッド・O・セルズニックさんはスカーレット役にヴィヴィアン・リーさんを抜てきしたという。惜しくも大役を逃したメアリーさんは、スカーレットの従姉役で出演した。
アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『救命艇』や、『ウィルソン』などにも出演したメアリーさんは、舞台でも活躍したほか、テレビドラマ「ペイトン・プレイス物語」にもたびたび出演し、1960年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの星を授与されている。
またメアリーさんの夫は、アカデミー賞で18回も撮影賞にノミネートされた撮影監督のレオン・シャムロイさんだが、彼も1974年に他界している。レオンさんは映画『海の征服者』『ウィルソン』『哀愁の湖』とエリザベス・テイラーさん主演の『クレオパトラ』でオスカーを手にしている。 (澤田理沙)