リヴァー・フェニックスもう一つの遺作、ついに劇場公開!
1993年に23歳の若さでこの世を去った俳優リヴァー・フェニックスさんの幻の遺作『ダーク・ブラッド』(2012)の公開を記念して、日本劇場未公開のリヴァーさん出演作『アメリカンレガシー』(1993)が4月26日より渋谷・ユーロスペースにて上映されることが決まった。リヴァーさん急逝により撮影できなかったシーンはナレーションで補うなどして2012年にようやく日の目を見た『ダーク・ブラッド』を未完の遺作だとすると、『アメリカンレガシー』は完結したもう一つの遺作といえる。
『アメリカンレガシー』は俳優・劇作家として知られるサム・シェパードの監督第2作。ニューメキシコ州を舞台に、ネイティブアメリカンの血を引く妻の亡きがらから離れることができない白人青年(リヴァー)と彼に新しい妻を買い与えようとする父(リチャード・ハリス)の姿を描く異色のアート西部劇だ。撮影は『ダーク・ブラッド』の1年前の1992年に行われた。日本では第6回東京国際映画祭で上映された後ビデオソフト化されただけで、劇場未公開だった。
なお、ユーロスペース以外の『ダーク・ブラッド』公開劇場でも『アメリカンレガシー』の公開を予定しており、スケジュールは公式サイトで発表していくとのこと。ネイティブアメリカンの問題、環境問題、文明と自然の対決など偶然にも似通ったテーマを共有しているリヴァーの二つの遺作を劇場のスクリーンで目に焼き付けるまたとない機会となっている。(編集部・市川遥)
映画『ダーク・ブラッド』は4月26日よりユーロスペースほか全国順次公開
※4月23日追記
渋谷・ユーロスペースでの映画『アメリカンレガシー』の公開は5月3日~5月16日に変更になりました