エリア・カザン、マリリン・モンローとの不倫が明らかに
映画『欲望という名の電車』『エデンの東』などの監督を務めたエリア・カザンが、マリリン・モンローと不倫関係にあったことが、彼が執筆した手紙を集めた出版本によって明らかになった。
マリリン・モンローのドキュメンタリー『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』
同出版本は、約300通にもなるカザンが執筆した手紙を集めた「ザ・セレクテッド・レターズ・オブ・エリア・カザン(原題) / The Selected Letters of Elia Kazan」(4月22日発売予定)というタイトルで、その内容にはマリリンを含めた多くの不倫関係、ウォーレン・ベイティのディーヴァな態度を叱りつけたこと、(映画のレイティング指定を決める)映倫と戦ったり、自身のビジョンを守るためにスタジオの社長と争ったりしたことが記されているようだ。
カザンは、『エデンの東』『波止場』など数々の名作を手掛けてきただけでなく、ハリウッド随一の俳優養成所として知られる「アクターズ・スタジオ」を設立し、ウォーレン、マーロン・ブランド、ジェームズ・ディーンなどを発掘した。
さらに20世紀を代表する作家ジョン・スタインベックやテネシー・ウィリアムズらともタッグを組んできた。だが、1950年代にアメリカで共産主義の排斥運動が行われ、「共産主義者では?」と疑われたカザンは、自分の仲間11人の名前を売ったことで、ハリウッドから大批判を受けたこともあった。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)