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ジェームズ・フランコを直撃、自身の短編をジア・コッポラと共に映画化した作品とは?

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(左から)ジア・コッポラ監督、ジェームズ・フランコ
(左から)ジア・コッポラ監督、ジェームズ・フランコ

 人気俳優ジェームズ・フランコが、第13回トライベッカ映画祭(Tribeca Film Festival 2014)で、自身が執筆した短編を映画化した新作『パロ・アルト(原題) / Palo Alto』について、ジア・コッポラ監督と共に語った。

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 本作は、カリフォルニア州パロアルトの高校生エイプリルエマ・ロバーツ)はサッカーチームで活動し、学校ではトラブル好きの友人と仲良くしていたある日、サッカーチームのコーチでシングルファーザーのMr.B(ジェームズ・フランコ)と恋に落ちてしまい、さまざまな状況が変化していくというドラマ。フランシス・フォード・コッポラの孫ジア・コッポラの長編デビュー作。

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 短編小説を執筆した経緯についてジェームズは「僕はUCLAに1年通い、それから俳優養成所に行き、その後幸運にも7年近く俳優業で活躍してから復学した時に、この小説を執筆し始めた。ただ英文学専攻で復学したのは俳優業のためでなく、本を執筆したかったからだ。もっとも、当時は僕自身多くの映画に関わっていたため、今作は自分で製作するつもりはなく、他の誰かに本の核心をつかんでもらい、新たな形で描いてほしかった」と当初は他人に委ねる予定だったことを語った。

 ところが、ジア・コッポラを紹介された。「実はジアの母親から彼女を紹介された。その時は彼女の専門の写真や映画について話し合い、後で彼女が撮った写真を送ってもらった。それは繊細に映し出された若者の写真で、僕が本で伝えたかったものと重なり、ひと目で彼女がこの短編の映画化に適した監督だと思ったんだ。その写真からは彼女の独自のアート性も感じて、映画でもそんな彼女の独自性を観られたらとも思った」とジェームズは答えた。

 今作は『ロスト・イン・トランスレーション』の映像をほうふつさせる。「わたしは写真専攻なので、映画撮影は心地よくできた。撮影スタッフは、短編製作の時からのスタッフが参加し、特に撮影監督とは言葉を発せずとも、お互いが理解できていた。映像のカラートーンは撮影監督に任せ、照明確認のためカメラもほとんど静止させて撮影していたの。ただ、わたし自身はシャイな性格だから、俳優と打ち解けるため、映像は撮影監督に任せ、俳優の演出に集中していた」とジアは語った。長編デビュー作品で緊張したようだ。

 映画は、多感なティーンエイジャーの繊細さを浮き彫りにしながら、無理に観客に感情を押し付けずに、高校生の群像劇として描いている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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