ヴィレッジ・ピープルがNBAの試合で「Y.M.C.A.」を流すことを禁止 オーナーの人種差別発言を受け
ヴィレッジ・ピープルのオリジナルメンバーでリードボーカルを務めたヴィクター・ウィリスは、1978年のヒット曲「Y.M.C.A.」を、NBAチームのロサンゼルス・クリッパーズのホームゲームで流すことを禁止するとツイートした。
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TMZ.comなどによれば、クリッパーズのオーナーであるドナルド・スターリングが人種差別発言をしたことが理由とのこと。
スターリングは、恋人のヴァネッサ・スティビアーノが、元NBAのスター選手マジック・ジョンソンとの写真をInstagramに掲載したことに対して、「黒人と付き合いがあることを言いふらすな。試合にも連れてくるな」と話したという。この発言を録音したものがTMZ.comに投稿されると、各地で非難の声が噴出した。
「彼がオーナーでいる限りクリッパーズの試合は見ない」と、スティビアーノと写真を撮ったマジック・ジョンソンはコメント。NBA選手のレブロン・ジェームズも「彼に居場所はない」とスターリングの追放を求めている。オバマ大統領も「信じられない差別発言だ」と不快感を示しているという。
ヴィクター・ウィリスもこの発言に激怒し、自身が著作権を持つ「Y.M.C.A.」および彼らの楽曲を、クリッパーズの試合で流すことを禁止するとツイートした。すでに法的措置を取っており、スターリングにも近日中に通知が行くことになっているという。(澤田理沙)