『ロボコップ』ポール・ヴァーホーヴェン監督が仏小説を映画化へ レイプが題材の問題作
『ロボコップ』(1987)などで知られる鬼才ポール・ヴァーホーヴェン監督が、フランス人作家フィリップ・ジアンの小説「オー…(原題) / Oh…」を映画化することが明らかになった。製作会社のWild Bunchが発表した。
原作は2012年にフランスで最も権威ある文学賞の一つであるアンテラリエ賞を受賞した長編小説。レイプ犯と、彼に復讐(ふくしゅう)を企てるビジネスウーマンの心理的な戦いを描いている。レイプというショッキングな題材を扱っていることもあり、出版時にはフランスでも物議を醸した作品だ。
かつては1987年の『ロボコップ』を皮切りに、『トータル・リコール』(1990)、『氷の微笑』(1992)といった話題作を立て続けに手掛け、ハリウッドのヒットメーカーとなったヴァーホーヴェン監督だが、近年はハリウッドから離れ、母国オランダを中心に実験的な作品を撮り続けている。今回の作品はエロチックかつ倒錯的な「ピュア・ヴァーホーヴェン」とでもいうべき作品になるといい、ファンは期待大だ。(編集部・福田麗)