世界初！映画館にiBeacon導入！映画プロモーションの切り札になるか？

　20世紀フォックス映画が、映画『X-MEN:フューチャー&パスト』のプロモーションの一環として、今話題のアップル社の新技術iBeaconに対応したTOHOシネマズマガジンアプリを用いたサービスの運用を決定した。iBeaconの劇場導入は世界で初めてとのこと。TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ日本橋の2館で5月14日より運用を開始し、今夏には全国展開を目指している。

映画『X-MEN:フューチャー&パスト』冒頭1分のバトルシーン映像

　iBeaconは、低消費電力の近距離無線技術を活用してiOSデバイスの位置情報を把握し、プッシュ型情報提供サービスを行うための機能。TOHOシネマズマガジンアプリをダウンロード済みのスマートフォンは映画館ロビーに設置された専用端末（ビーコン）に近づくと、場所によってカスタマイズされた動画を含む情報を自動で取得することが可能に。『X-MEN:フューチャー&パスト』のプロモーションでは、同作のビジュアルに近づくだけでウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンからのメッセージ付特別映像が見られるほか、特設コーナーに近づくとキャンペーンに参加できるなどの施策が予定されている。

　大型宣材物やロビーモニターなどを駆使して、劇場来場者にいかに最新作の魅力をアピールするか長年心を砕いてきた映画業界だが、約6,000万人ともいわれる日本でのスマートフォン利用者の拡大で、オンラインでの映画宣伝の可能性が飛躍的に拡大しているのもまた事実。iBeaconが映画プロモーションの切り札になるのか注目したい。（編集部・市川遥）

映画『X-MEN:フューチャー&パスト』は5月30日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国公開＜5月27日限定先行上映（舞台あいさつ配信付き）＞