似てる?似てない? ニコラス・ケイジ父子が2人1役に初挑戦!
『コン・エアー』などのニコラス・ケイジが、主演映画『トカレフ』で実の息子のウェストン・ケイジと共演していることが明らかになった。ケイジ父子は同一人物の過去・現在を演じており、異例ともいえる2人1役での父子共演が実現した。
同作は、ソビエト製の拳銃・トカレフ(TT-33)によって娘を殺害された父親の復讐(ふくしゅう)劇を描いたサスペンスアクション。ニコラスは復讐に燃えるあまり、狂気の鬼となる父親ポールを熱演。犯人を捜すために死体の山を築いていくさまがアクション満載で描かれる。
今では建設業者として成功を収めているポールだが、若いころは仲間と3人でロシアのマフィアをも相手にするほど犯罪にどっぷりつかっていた男。そんな彼の過去が明らかになる回想シーンで、若かりしポールをウェストン・ケイジが演じているのだ。
ウェストンは、ニコラスと女優のクリスティーナ・フルトンとの間に生まれた息子で、現在はブラックメタルバンドのリードボーカルとして活動している23歳。父子だけあって雰囲気はニコラスに似ており、回想シーンであっても同一人物であることが観客にはすんなりわかるはず。ちなみに父子は2005年の『ロード・オブ・ウォー』で共演したことがあるが、同一人物を演じるのは今回が初めてだ。
ウェストンと同じ23歳だったころ、ニコラスはコーエン兄弟の『赤ちゃん泥棒』やシェールと共演した『月の輝く夜に』に出演し、ブレイクの兆しを見せていた。映画ファンとしては同じような輝きを息子に見いだしたくなる。(編集部・福田麗)
映画『トカレフ』は6月7日より新宿バルト9ほかにて全国公開