『ノア 約束の舟』中東に続き中国でも上映見送り…宗教上の理由で
ダーレン・アロノフスキー監督、ラッセル・クロウ主演の映画『ノア 約束の舟』が中国政府の検閲の結果、上映が見送られたことがわかった。latimes.comやThe Hollywood Reporterが報じた。
配給関係者は「問題は極めて複雑ですが、特に宗教上の理由です」と回答。本作は旧約聖書の創世記に記された「ノアの方舟」の物語を実写化したものであり、中東のいくつかの国では宗教上の問題で上映が見合わされている。
先月は、いかなる預言者も描写してはならないというイスラム法に反するとして、インドネシアとマレーシアが本作の上映禁止を発表。複数の国で上映禁止となってしまった本作だが、9日現在、すでに約3億3,270万ドル(約332億7,000万円・1ドル100円計算)の世界興行収入を達成。アメリカ国内だけでも約9,930万ドル(約99億3,000万ドル)の興行収入を記録し、今年公開された映画の米興行収入のトップ10以内にランクインしている。(Box Office Mojo調べ)
日本では6月13日に公開を予定しており、今月13日・14日にはアロノフスキー監督が7年半ぶりに来日することが決定している。(編集部・井本早紀)
映画『ノア 約束の舟』は6月13日より全国公開