「ドラえもん」史上初の“ローカライズ版”で全米進出!
国民的アニメ「ドラえもん」(テレビ朝日系)の“ローカライズ版”が史上初めて制作され、全米で今夏から放送されることが決まった。アメリカの文化や生活習慣を反映させたローカライズ版でドラえもんの英語名は「Doraemon」のままだが、のび太は「Noby(ノビー)」、しずかちゃんは「Sue(スー)」、ジャイアンは「Big G(ビッグ・ジー)」、スネ夫は「Sneech(スニーチ)」、ジャイ子は「Li'l G(リトル・ジー)」、出木杉は「Ace(エース)」などと名前が変わる。
英語版と日本語版を写真で比較!「ドラえもん」フォトギャラリー
作品の舞台も日本からアメリカの架空の場所に変更。ひみつ道具も英語表記となり、どこでもドアは「Anywhere Door(エニウェア・ドア)」、タケコプターは「Hopter(ホプター)」、アンキパンは「Memory Bread(メモリー・ブレッド)」、ほんやくコンニャクは「Translation Gummy(トランスレーション・ガミー)」となる。
他にも、劇中に登場するオムライスをパンケーキに、箸をフォークに変えるなど細かな描写もアメリカ仕様に。健康志向にも配慮して、ドラえもんが大量のどら焼きを頬張るシーンの縮小や、のび太のおやつをフルーツに変えるなどの工夫も凝らされている。
また、ドラえもんがタヌキに間違えられて激怒するお約束の場面は、「アザラシに間違えられて怒る」という設定にチェンジ。のび太の0点答案にも、落第を意味する「F」マークが追加されるなど、「ドラえもん」の世界観やテーマを大切にしながら現地に受け入れられやすいアニメへと進化する。
第1話は、藤子・F・不二雄の原作漫画のファースト・エピソードで、のび太(Noby)とドラえもん(Doraemon)の出会いを描いた「未来の国からはるばると」。厳選されたエピソードが全米7,800万世帯で視聴可能な「ディズニーXD」でこの夏シリーズ放送される。(編集部・小松芙未、細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)