歌って、踊って、大フィーバー!常識破りの“マサラディスコ上映”でインド映画を大満喫!
現在公開中のインド映画『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』のマサラディスコ上映会が16日、東京・渋谷のシネマライズで開催された。熱狂的なボリウッドファンで埋め尽くされた劇場は、花吹雪が舞い、クラッカーが鳴り響き、笑いと歓声が交互に押し寄せる、まるでお祭りのような盛り上がりを見せた。
本作は、海外ドラマ「ゴシップガール」のセレブでスキャンダラスな世界観と、「Glee」の躍動感あふれるミュージカルを融合させた学園ムービー。インド映画界きってのヒットメーカーであるカラン・ジョーハル監督のもと、シド・マルホトラ、ヴァルン・ダワンら期待の若手人気スターが主演を務め、名門私立学校を舞台にした青春劇を迫力の歌と踊りを盛り込みながら描く。
この日は金曜日の夜とあって、サリーやパンジャビドレスなどインドの民族衣装をまとった熱狂的ファンをはじめ、マサラディスコ目当ての観客が続々と集まり、劇場は超満員。小さな子供連れから会社帰りの中高年まで、幅広い年代の人々がキラキラした目で上映を待つ姿が印象的だった。中には「もっとインド映画を楽しみたい!」という思いから、マサラ上映会で知り合った仲間でヒンズー語教室に通っているという女性グループの姿も。
マサラディスコ上映会とは、映画のシーンに合わせてダンスをしたり、「ここがツボだ!」と思ったらクラッカーを鳴らしたり、歓声を上げたり、とにかく何でもありの参加型鑑賞スタイル。特にダンス満載の本作は、この上映会にピッタリの作品。15 分に1度は訪れるミュージカルシーンに合わせてディスコ感覚で楽しむことができる。
上映前には、劇中に登場するダンスのレクチャーが行われ、全員で振り付けを練習。体を動かすたびに観客のボルテージはどんどん高まり、劇場は家族のような一体感に包まれる。そして、いざ本編がスタートすると、はやる気持ちが大爆発! オープニングからクラッカーがさく裂し、花吹雪が宙を舞い、歓声が劇場内に響き渡る。特に主演のシドとヴァルンが画面に登場すると完全にスイッチオン。お約束の筋肉美を披露するシーンでは、女性ファンの黄色い声がクラッカー音を圧倒するほどの熱狂ぶり。
そしていよいよクライマックス。観客を挑発するように圧巻のダンスがはじまると、観客全員がスタンドアップで大フィーバー! 劇場は一瞬にしてディスコ会場と化し、習ったダンスを踊る人、自由奔放に踊る人、とにかく花吹雪を巻き続ける人、それぞれの表現で一心不乱に映画の世界に引き込まれていく姿は、「生きることの素晴らしさ」を感じさせるエネルギーに満ちあふれていた。なお、今月18日、23日の最終回でもマサラディスコ上映会が開催される予定なので、日頃のストレスを発散したい方はぜひ。関係者いわく、初心者の方も大歓迎とのことだ。(取材:坂田正樹)
映画『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』はシネマライズほか全国順次公開中