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“サケボム”とは出会うはずのないものの出会い サキノ監督が着想を語る

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左より、サキノジュンヤ監督、濱田岳、渡辺裕之
左より、サキノジュンヤ監督、濱田岳、渡辺裕之

 俳優・濱田岳主演の日米合作映画『サケボム』が公開初日を迎え、24日、上映館の新宿シネマカリテで舞台あいさつが行われた。濱田をはじめ、メガホンを取ったサキノジュンヤ監督、俳優の渡辺裕之が出席し、物語の鍵ともなっている日本酒が入った樽酒の鏡割りをして、公開を祝った。

映画『サケボム』フォトギャラリー

 本作のタイトルになった“サケボム”は、日本ではなじみが薄いが、アメリカではとてもポピュラーな言葉なのだという。渡辺が冒頭で「一緒にゴルフをするアメリカの友達にこの映画の話をしたら『キャッチーないいタイトルだね』って言われましてね」とエピソードを紹介すると、ハリウッドを拠点に活動しているサキノ監督が、渡辺の言葉を受けて本作の着想を語る。

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 「“サケボム”って、日本酒とビールのカクテルなんですが、僕もロサンゼルスのお寿司屋でこれを初めて見て。アメリカ人はこれが日本ではやっていると思っているんですよね。日本人が知らない日本文化が、アメリカにあるんだと思った。出会うはずのないものが出会って、一緒に知らない世界へ旅に出る。そういう映画ができるんじゃないかと」とサキノ監督。

 本作は、濱田が演じる日本人青年・ナオトが、突然の別れを告げて帰国してしまった恋人を追って渡米し、現地に住むアジア系アメリカ人のいとこ・セバスチャンと彼女を探す旅に出るロードムービー。濱田は「一生、平行線じゃないかと思えるほど正反対のナオトとセバスチャンが旅に出て、少しずつ友情が芽生えていく。そのやりとりがすてきなんです。長期のアメリカ撮影は僕も今回が初で、ナオトと同じく初めての経験ばかり。英語のセリフにも挑戦して、一生忘れられない撮影になりました」と振り返っていた。(取材/岸田智)

映画『サケボム』は新宿シネマカリテほかにて全国公開

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