ツェッペリン名曲「天国への階段」に盗作疑惑 発表から43年後に訴訟へ
レッド・ツェッペリンの楽曲「天国への階段」が盗作だとして提訴される見込みであることが明らかになった。Bloomberg Businessweekが報じた。
「天国への階段」は1971年に発表された4枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンIV」に収録された楽曲で、ジミー・ペイジとロバート・プラントが作詞・作曲を手掛けた。後に多くのアーティストにカバーされており、ロック史に残る名曲だと評価する声も多い。
Bloomberg Businessweekによると、米ロサンゼルス出身のバンド・スピリットのギタリストであるランディ・カリフォルニアは、「天国への階段」のイントロ部分が1968年に発表されたスピリットの「トーラス(Taurus)」という楽曲の盗作だと主張。ツェッペリンとスピリットは1969年に共演しており、その際にツェッペリンのメンバーが「トーラス」を耳にする機会があったという。
ランディは1997年にもツェッペリンの盗作疑惑を雑誌インタビューで訴えていた。ツェッペリンは今年、過去作のリマスター盤の発売を予定しており、発表から43年がたった今になってランディが提訴に踏み切ったのは、そのことも関係しているとみられる。ランディの弁護士は「ランディは『天国への階段』に自分の名前がクレジットされるべきだと考えています」と明かしている。
Bloomberg Businessweekによると、「天国への階段」は2008年までに推定5億6,200万ドル(約562億円・1ドル100円計算)の収益を上げたという。(編集部・福田麗)