超人ウルヴァリン、壮絶な人生を振り返る!
今やハリウッドが誇るトップスターであるヒュー・ジャックマンをスターダムへと導いた人気キャラクター「ウルヴァリン」の壮絶な人生を、人気シリーズ「X-MEN」最新作『X-MEN:フューチャー&パスト』の公開を機に映画シリーズから振り返ってみた。
映画『X-MEN』シリーズといえば、ウルヴァリンを中心としつつもX-MENとしての活躍を描いた3部作。同シリーズでのウルヴァリンは、「ローガン」「ウルヴァリン」という二つのドッグタグネーム、高い戦闘能力と治癒能力を持つということ以外、全ての記憶をなくしたミュータントとして登場する。
鋭い金属製の爪、受けた傷は瞬く間に治ってしまう不老不死の力など、無敵のヒーローに見えるウルヴァリンだが、実際に描かれる半生は壮絶だ。まず、ミュータントとしての特殊能力が覚醒したのは、少年期に目の前で父親を殺されたことによる。そして、同じ境遇を共に分かち合いながら生きてきた兄には最愛の恋人を殺されてしまう。その復讐(ふくしゅう)心から、自らの全骨格を不壊の金属・アダマンチウムにする改造手術を受けるも、同じくアダマンチウム製の弾丸で敵に眉間を撃ち抜かれたことで記憶喪失となってしまった。また、記憶を失った後の人生においても、新たに愛した女性(ミュータント)が人類撲滅の道へと暴走してしまったために自ら手に掛ける苦渋の決断を下し、苛まれ続ける。
それでも自らの運命を受け入れ、信念を貫き、幾度となく仲間、そして人類を救ってきたウルヴァリンは、プロフェッサーX 率いるX-MENの仲間から絶大な信頼を得ている。最新作『X-MEN:フューチャー&パスト』では、プロフェッサーXと宿敵マグニートーが手を組み、未来で起きようとしている地球滅亡の危機を救うべくウルヴァリンを過去へと送る。彼の人生においても史上最も激しく厳しい戦いで、また新たなウルヴァリン伝説を生むことになるのだろう。壮絶な人生はまだまだ続くようだ。(編集部・浅野麗)
映画『X-MEN:フューチャー&パスト』は5月30日より全国公開