『イリュージョニスト』監督の初実写作品が公開決定!『アメリ』プロデューサーも参加
『ベルヴィル・ランデブー』『イリュージョニスト』でアカデミー賞長編アニメ映画賞候補になったアニメーション作家シルヴァン・ショメの、初の実写長編映画『ぼくを探しに』が8月2日より公開される。プロデューサーを務めるのは、日本でも大ヒットした映画『アメリ』のクローディー・オサールだ。
同作は、幼いころに両親を目の前で亡くしたショックで言葉を話すことができなくなった主人公ポールが、友達もいない孤独な日々を送る中、謎めいた女性マダム・プルーストに出会い、やがてその人生が変化していくさまをつづったハートウオーミングストーリー。ショメ監督が自作『ベルヴィル・ランデブー』のサウンドトラックのために作られた楽曲「アッティラ・マルセル」にインスピレーションを得て、マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」のエッセンスを織り交ぜた作品だ。
主演は、これが2度目の映画主演となるギョーム・グイ。そのほか、『最強のふたり』でセザール賞助演女優賞にノミネートされたアンヌ・ル・ニ、『母の身終い』などのエレーヌ・ヴァンサンらが脇を固めている。また、ヌーベルバーグを代表する女優で、『なまいきシャルロット』などで知られる女優ベルナデット・ラフォンにとっては、本作が遺作となった。
ショメ監督は、スタジオジブリの高畑勲監督からも絶賛された才能の持ち主。ティム・バートンやテリー・ギリアムといったアニメーション出身の監督同様、奔放なイマジネーションを武器にしており、ファンタジックで奇想天外なストーリーを紡ぎだしている。その一方で、フランス映画らしいエスプリもそこここにちりばめられているのが特徴となっている。(編集部・福田麗)
映画『ぼくを探しに』は8月2日よりシネマライズ、シネ・リーブル池袋ほかにて全国公開