欧州のスター俳優が勢ぞろい!「リスボンへの夜行列車」映画化作品が公開
全世界で発行部数400万部を突破したパスカル・メルシエの小説「リスボンへの夜行列車」を実写化した映画『リスボンに誘われて』(原題:Night Train to Lisbon)がこの秋、全国公開されることがわかった。1冊の本に導かれるように美しきポルトガルの首都リスボンを訪れる主人公にふんしたのは、『運命の逆転』で第63回アカデミー賞主演男優賞に輝いたイギリスの名優ジェレミー・アイアンズだ。
本作の主人公は、スイスの高校で古典文献学を教えるライムント。5年前に離婚してからは孤独で毎日が同じことの繰り返しだったが、ある朝、吊り橋から飛び降りようとした女性を助けたことで事態は一変。彼女が残した本に挟まれていたリスボン行きの切符を届けようと駅へ走り、衝動的に夜行列車に飛び乗ってしまう。
車中で読んだ本に心を奪われ、リスボンで作者のアマデウを訪ねるも彼が若くして亡くなっていたことを知ったライムントは、彼の知り合いの元を訪ね歩き、彼が医者として関わったある事件、危険な政治活動への参加、友を裏切るほどの情熱的な恋などアマデウの謎を解き明かし、彼が本を著した本当の理由にたどり着く……。パルムドールを2度受賞した名匠ビレ・アウグスト監督が、アマデウの素顔、そしてそれを知る過程で自身の人生を見つめ直すライムントの姿を鮮やかに映し出した。
アマデウを演じたのは『アメリカン・ハッスル』のイギリス人俳優ジャック・ヒューストンで、彼と運命的な恋に落ちるエステファニアには『イングロリアス・バスターズ』のフランス人女優メラニー・ロラン。
そのほか『善き人のためのソナタ』のマルティナ・ゲデック(ドイツ)、『ヒトラーの贋札』のアウグスト・ディール(ドイツ)、『愛を読むひと』のブルーノ・ガンツ(スイス)、『敵、ある愛の物語』のレナ・オリン(スウェーデン)、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのクリストファー・リー(イギリス)、『スイミング・プール』のシャーロット・ランプリング(イギリス)とヨーロッパのスター俳優が総出演している点も見逃せない。(編集部・市川遥)
映画『リスボンに誘われて』は今秋、Bunkamura ル・シネマほか全国公開