吹石一恵、「理想の夫婦」は両親である元プロ野球選手・吹石徳一夫妻！

　女優の吹石一恵が31日、シネマート六本木で行われた映画『六月燈の三姉妹』初日舞台あいさつに出席し、理想の夫婦は「両親」だと語った。この日はほかに、徳永えり、吉田羊、津田寛治、西田聖志郎も登壇した。

華やかな三姉妹！映画『六月燈の三姉妹』初日舞台あいさつフォトギャラリー

　実家の和菓子店を再建するために、三姉妹が奮闘する姿を描いた本作。昨年11月に南九州で先行公開されるや、4か月以上に及ぶロングランヒットを記録。そして本日、満を持して全国公開の初日を迎えることとなった。満員の客席を見渡した次女・奈美江役の吹石は「今日は土曜日の朝から六本木の地下の映画館に来ていただいてありがとうございます。皆さんのお顔を生で拝見することができて、とってもうれしいです」と喜びいっぱい。

　一方、吹石の夫役の津田は「こんな超満員の劇場は久しぶりに見たなぁ」としみじみ。そして客席の年齢層がやや高めであることに気付いたようで、「今日の客席は理想です！　ちゃんと映画を観てくれそうな気がして、本当にうれしいです」と満面の笑みを見せた。

　本作に登場する人物は、それぞれに問題を抱えて右往左往する。そんな物語に対して「今までいろいろな役をやらせてもらいましたが、離婚調停中という役は初めて」と切り出した吹石は、「重々しくて大変なのかなと思ったのですが、いざ現場に入ってみると、すてきなキャストに囲まれて。現場では家族同然に朗らかに過ごさせていただきました」とニッコリ。

　自身が演じる奈美江という役を「あっさり、さっぱり、ばっさり」と分析する吹石。「わたしも思ったことをすぐに言っちゃったりして、後で怒られたりしますね」と共感している様子。さらに「結構ヘビーなセリフがあって、心苦しかったんですが、やっている最中は、弱っている（夫役の）津田さんを見て、もっと強く言っちゃおうかなと思って」といたずらっぽい表情を見せ、会場を笑わせつつも、「後から申し訳ないことをしたなと」とちょっぴり反省した様子。ちなみに吹石の父親は元プロ野球選手の吹石徳一氏だが、そんな彼女は「理想の夫婦像とは？」と尋ねられると、「自分の両親の、夫婦としての在り方が（いいですね）」と返す一幕もあった。（取材・文：壬生智裕）

映画『六月燈の三姉妹』は全国公開中