築地市場の四季を追ったドキュメンタリーが製作!市場内初となる長期撮影!
![築地ドキュメンタリー映画『Tsukiji Wonderland(仮題)』2016年公開予定](https://img.cinematoday.jp/a/qGL7xu6MVgo_/_size_640x/_v_1401695523/main.jpg)
2日、築地市場を追った長編ドキュメンタリー映画『Tsukiji Wonderland(仮題)』の製作発表会見が都内で行われ、製作する松竹株式会社の代表取締役会長・大谷信義氏、常務取締役・映像本部長の大角正氏、東京魚市場卸協同組合理事長の伊藤淳一氏らが出席した。
築地市場の四季を追う!『Tsukiji Wonderland(仮題)』フォトギャラリー
同作は、東京魚市場卸協同組合の全面協力を得て築地の四季を追い、築地市場内初となる1年の長期撮影を行うもの。築地に本社を構え、同市場と長く関わっている松竹。その姿を映画で表したいという熱意から企画が実現した。
大角氏は「ほとんどが自分たちで企画などを考えて、制作コストなどもボランティア的な気分でやっている。ものづくりは人と人との関係が重要で、わたしも情熱を重視しますので、この映画を作るにあたっていろんな人のつながりをたどったときに、『やっぱり築地ってすごい』と感じたのが、この映画を作るきっかけとなりました」と熱く語った。
築地は「日本の台所」だけではなく、「世界一の魚市場」とも呼ばれるが、海外に受け入れられている理由について伊藤氏は「なぜでしょうか? 正直わからない。汚いし危険でもありますし、なぜ海外の人の関心を引くのかは……。でも、今回のこの映画を第三者的な目で観たときに、その理由をわたし自身、理解できるかもしれません」と期待を寄せた。本作は海外での公開も想定されている。
そして今回は松竹初の試みとしてクラウドファンディングが実施される。大角氏は「映画を作ることに、映画に出ていない人も自由に参加してもらいたいという意図で行います。資金は完全度外視、と言うとうそにはなるけれど、それよりは『日本中の人』に映画に参加してもらいたいという意図で行います」と説明した。
出資者には記念品の贈呈やエンドロールの記名など、金額に応じた対処がされるという。監督は遠藤尚太郎、公開は2016年の予定。(取材・文:桂伸也)