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年の差恋愛映画の魅力「思わず興味をそそられる」その理由とは!?

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『美しい絵の崩壊』での官能的なシーンは実にスキャンダラス!
『美しい絵の崩壊』での官能的なシーンは実にスキャンダラス! - (C) 2012 HOPSCOTCH FEATURES PTY LTD, THE GRANDMOTHERS PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SCREEN NSW, CINE-@, MON VOISIN PRODUCTIONS, GAUMONT, FRANCE 2 CINEMA.

 10歳以上も年齢の離れた年上女性と年下男性の恋愛を描いた映画は数あるが、そんな年の差恋愛映画の魅力とは何なのか検証してみた。

映画『美しい絵の崩壊』フォトギャラリー

 単純に、年下の男性と恋ができるなんてうらやましい、共感できるという女性もいるだろう。一方で、年齢差のある恋愛を扱った映画を観る際、そのスキャンダラスな内容についつい興味を持ってしまうというのが多くの人の本音ではないだろうか? そう、「一筋縄ではいかない展開」「きわどい描写」への期待。名作『卒業』(1967)の主人公は人妻とその娘の間で揺れ動き、観客の心をざわつかせる。そして、スーザン・サランドン主演の『ぼくの美しい人だから』は官能的な描写と共に、年齢差に加えて環境や価値観も180度違う年下男性との関係の行方から目が離せなくなる作品だ。

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 また、年の差恋愛映画ではヒロインの魅力というのも重要。年下男性が魅了される説得力のあるヒロインでなければならない。ナチス支配下の悲劇を描いた『愛を読むひと』で、ケイト・ウィンスレットが演じるヒロインは孤独であり、成熟した魅力を感じさせる女性。一方、変わり種では、『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』で19歳の青年が恋に落ちる79歳の女性は驚くほど自由で刺激的。おばあちゃんと孫ほどの年齢差ながら、風変わりな青年にとってはこれ以上ない運命の女性といった具合だ。

 現在公開中の『美しい絵の崩壊』も年の差恋愛を描いた作品。ロビン・ライトが知的で落ち着きのある女性を、ナオミ・ワッツがセクシーさとかわいらしさを併せ持つ女性を演じており、年下の男性が恋に落ちる理由は十分。恋人との年の差ばかりか、2人の親友同士である女性が「互いの息子」と愛し合う禁断の関係が、往年の年の差恋愛映画よりスキャンダラスだといえる。年の差恋愛も普通になってきた今、非日常を求める映画にはこれくらいのスキャンダル性が必要なのかもしれない。(文・岩永めぐみ)

映画『美しい絵の崩壊』は全国公開中

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