男もほれる!新「キカイダー」入江甚儀にプロデューサーベタぼれ!
映画『キカイダー REBOOT』のトークイベントが2日、東京・新宿バルト9で行われ、主人公ジロー役を務めた俳優の入江甚儀、エグゼクティブプロデューサーの井上伸一郎、プロデューサーの白倉伸一郎が、撮影秘話を交えながら入江の魅力を語った。
同作は、石ノ森章太郎原作の人気テレビドラマ「人造人間キカイダー」(1972~1973)を映画化した特撮アクション。ある国家的プロジェクトの裏でうごめく陰謀に、良心回路を内蔵したロボット、ジローことキカイダーが立ち向かう姿が描かれ、入江はドラマ版に主演した伴大介に代わり、ジロー役を務める。
大抜てきとなった入江について、「彼の演技の実力どうこうは、実は後から確認したのですが、(撮影を進めていくうちに)彼の人間としての魅力にドンドン惹(ひ)かれていきました」と語る白倉。井上も「彼に決定した後で出演した舞台を観たのですが、芸達者な俳優さんが名を連ねている中で、とても素直な演技をしている印象で、『これなら大丈夫だ』と思ったんです」と起用に間違いがないと実感した瞬間を改めて振り返った。
さらに「わたしは、彼の精神性に大きな魅力を感じているんです」という白倉は「ちょうど大雪の撮影日があって、彼が駅から撮影所まで車で来られないときがあったんですが、『遅れちゃいけない』と、駅から撮影所まで走ってきたんですよ! なんて俳優なんだ!? って、ビックリしましたね」と驚きのエピソードを披露。その上で「本当に幸せな気分になったというか。彼には女でなくても、男でもオッサンでもほれると思います」と語るなど、入江の魅力にぞっこんの様子。
一方の入江は、そんな称賛の声を謙虚に受け止めながら、映画公開後の周囲の反応について「いつも実家に帰ると、親戚の子供たちに『甚儀だ!』って言われていたんですけど、この前帰ったら、『キカイダーだ!』って。その変わりように人間不信になりました。甚儀として見てくれないのか」とユーモラスに不満を語り、会場を笑いに包んだ。(取材・文:桂伸也)
映画『キカイダー REBOOT』は新宿バルト9ほかにて全国公開中