桐谷美玲、戦隊物出演にテンションマックス!
ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや、映画『コドモ警察』『HK/変態仮面』『俺はまだ本気出してないだけ』などの脱力感あふれる作品で知られる福田雄一監督の最新作『女子ーズ』で、ひょんなことから地球を守る戦隊“女子ーズ”になってしまう5人の女子を演じた桐谷美玲、藤井美菜、高畑充希、有村架純、山本美月が、戦隊物に挑んだ心境を明かした。
5人が演じた“女子ーズ”は、名前に色が入っているというだけの理由で集められた寄せ集めの脱力戦隊。「なんでわたしたちが!?」と疑問を感じながらも、真面目で熱血漢なレッドのもと、渋々怪人たちと戦う。しかし、描かれるのは怪人たちとの戦闘シーンよりも、そんなシチュエーションに置かれてしまった彼女たちの日常と女子の実態であり、女子ならずとも男子も「いるよね、こういう女子」と思ってしまうセリフや行動が満載となっている。
そんな本作で“女子ーズ”のリーダー、レッドにふんした桐谷は「テンション上がりますよね! 弟と歴代の戦隊物を観てきたので『レッドをやれるとは!』という驚きもあったし、コスチュームを着たときはうれしかった」と初めての戦隊物に大喜び。気分屋で口の悪いブルーを演じた藤井も「自分が崩したかったところを崩せた気がする」と手応え十分で「この役にしてくださってありがたい」と福田監督に感謝した。
その一方で、彼女たちを想定して福田監督がアテ書きした部分もあることから、金にうるさくがめついイエローを演じた高畑は「わたしは監督から『この役ぴったりだよ』と台本を渡されたんですけど、見たら金の亡者で」と苦笑い。どこまでもマイペースなグリーンを演じた有村も「監督から見たわたしってそんなに不思議ちゃんなのかな」と首をかしげ、絵に描いたようなお嬢様のネイビーを演じた山本は「実際は違います!」と断言してみせた。
しかし、役どころに多少の疑問を感じつつも、作品の出来栄えについては「真剣にやっているのがいいんだよね」と有村が語ると、高畑も「みんな真面目にやったんですよ。やったけど結果がこれかというところを見てほしい」とアピール。その言葉通り、真剣だからこそ面白い、福田ワールドのだいご味が堪能できる作品になっている。(取材・文:小島弥央)
映画『女子ーズ』は6月7日より全国公開