全米No.1話題のシェイリーン・ウッドリー主演のロマンス映画とは?
今、最も注目の若手女優シェイリーン・ウッドリーが、新作『ザ・フォルト・イン・アワー・スターズ(原題) / The Fault In Our Stars』について、原作者ジョン・グリーンと共演者アンセル・エルゴートと共に語った。
同作は、甲状腺がんが肺に転移して3年間も酸素ボンベを持ち歩く生活をしてきた16歳の少女ヘイゼル(シェイリーン)が、がんの支援会で骨肉腫で片足を失った少年オーガスタス(アンセル)と出会ったことで、お互い死と向き合いながら懸命に生きていくというストーリー。ジョン・グリーンの小説「さよならを待つふたりのために」をジョシュ・ブーン監督が映画化した。
原作者のグリーンは「当初は映画化されることを望まず、原作の著作権さえも売りたくなかった。だが今作のプロデューサーとなった人物に会った際に、彼らから『われわれは今作を(病気などの)ハンディキャップで定義付けることはせず、ロマンチックな恋愛だけでなく、家族愛などを通してあなたの原作に敬意を表し、さらに原作の構成、トーン、感情を忠実に描くつもりだ。だから僕らを信じて委ねてほしい』と言われ、最終的に彼らは僕と約束したことを全て守ってくれた」と映画の完成度に満足しているようだ。
オーディションの過程でキャラクターを理解できたのか、との質問に対しシェイリーンは「理解できたわ。2年前に脚色された脚本を読んですぐにヘイゼルの話し方、オーガスタスとのやり取り、母親とふざけて皮肉を言い合ったりすることなど把握できたの。特にヘイゼルの自然な話し方に共感が持てたわ」と病気を抱える等身大の少女に惹(ひ)かれたようだ。
アムステルダムでの撮影については「撮影最後の方で、すでにヘイゼルとオーガスタスが(最後に)どうなったかを演じていたため、彼らにとって素晴らしいアムステルダムの記憶として残すような気持ちで演じられた」とシェイリーンが語ると、アンセルは「(僕らが映画内で訪れる)アンネ・フランクの家の撮影は、1階の倉庫の部分では撮影できたけど、上の階は狭くて撮影ができず、ピッツバーグのスタジオでアンネが住んでいた屋根裏部屋の壁のヒビの箇所まで似せたセットで撮影したんだ」と明かした。
映画は、病気を患いながらも前向きに生きている二人の若者がまぶしいほどに輝いている究極のロマンス映画に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)