芦田愛菜がビックリ発言!天才過ぎる言動に行定監督もタジタジ
名子役として国民的な人気を誇る芦田愛菜と初タッグを組んだ『世界の中心で、愛をさけぶ』のヒットメーカー、行定勲監督が、女優・芦田愛菜のすごさと撮影秘話について明かした。
『きいろいゾウ』の人気作家・西加奈子の小説を映画化した『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』で芦田が演じるのは、バリバリの関西弁で毒づく、風変わりなダークヒロインという今までにない役どころ。芦田にとって映画初主演となる本作は、小学3年生の主人公・琴子=通称「こっこ」が、ひと夏のさまざまな経験を通して大きく成長していく物語。
くしくも撮影当時、こっこと同じ小学3年生だった芦田のことを、行定監督は「与えられたものをこなすのではなく、自発的にやりたいことを持っている子」だと振り返る。無意識やそのときの気分ではなく、細かいところまで、全て考え抜いた上での演技。それができることこそ、彼女が天才子役と呼ばれるゆえんだ。
芦田の役づくりは衣装合わせのときから始まっていた。劇中のこっこの個性的なファッションも楽しい見どころだが、監督が目玉の付いた少々グロテスク(!?)なヘアゴムを芦田に見せたとき、彼女が発したのが「こっこって、いろんなところを見ていますもんね」という客観的なコメント。「もうちょっと、こっちを見た方がいいかな?」などと言いながら、鏡で確認しつつ、自分で目玉を動かす姿は、演出家として実に頼もしく感じたそうだ。
そんな監督を撮影で最も困らせたのは……何と芦田と共演したウサギたち! 記録的な猛暑となった2013年夏の関西での撮影だったため、暑さに弱いウサギはすぐにバテてしまう。そこでひらめいたのが「土の中に保冷剤をたくさん埋めて、撮影直前まで土を冷やし、そこにウサギを放つ」という驚きのアイデア。スタッフの汗と苦労が生み出した数々のシーンと、芦田をはじめとする子役たちの名演技が胸を打つ、夏にふさわしい青春ムービーだ。(取材・文:石塚圭子)
映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』は6月21日より全国公開